廃止の近い札沼線、効率の良い訪れ方

今回は、一部区間が2020年5月で廃止が予定されている、札沼線について取り上げます。

札沼線とは

札沼線とは、北海道最大の駅・札幌駅の隣の桑園駅から新十津川駅までを結ぶ全長76.5Kmの路線です。

本来の札沼線の名前とともに、近くに学校が多いことから平成3(1991)年「学園都市線」との愛称が付けられました。

この路線は途中の石狩当別駅・北海道医療大学駅を境に運行形態が大きく変わります(後述)。

なお、桑園駅が起点とはなっていますが、桑園駅を通る全ての札沼線列車が隣の札幌駅まで直通します。

「札沼線」の名前のように、昭和10年の全線開通時は、

札幌駅から石狩沼田駅まで線路がつながっていましたが、

1972(昭和47)年の石狩沼田駅~新十津川駅間の廃止により、

現在は途中の新十津川駅までとなっています。

石狩当別で大きく変わる路線の性格

この路線(途中の中徳富駅は廃止済)は起点の桑園から途中の北海道医療大学駅までは交流電化されており、

上の写真のような電車も運行されています。

一日の列車本数も1時間あたり、2~4本と単線の存在する路線にしては比較的多い部類です。

基本的には札幌始発ですが、1日に1往復のみ新千歳空港駅からの「快速エアポート」が、石狩当別駅まで乗り入れています。

また、桑園~北海道医療大学間に関しては「Kitaca」や「Suica」等の交通系ICカードの利用も可能です。

これに対し、途中の石狩当別から先は隣の北海道医療大学までしか電化されておらず、上の写真のような気動車での運行となります。

北海道医療大学から終点の新十津川までの運行本数は、石狩月形までは1日に8本、浦臼までは1日に6本、終点の新十津川までの列車は1日に1本となります。

つまり、途中の浦臼から新十津川までは1日に1本のみの運行となり、全国の鉄道路線でも最小の運行本数となります。

このため、現在新十津川から鶴沼間の駅から、札沼線のみを利用した日帰りでの往復は不可能な状態となっています。

また、北海道医療大学の次の石狩金沢から新十津川までは、「Kitaca」や「Suica」等の交通系ICカードの利用は不可です。

廃止までの経緯・廃止後の移動について

ちなみに輸送密度(1日1Kmあたりの平均輸送量)ですが、計測を開始した1975(昭和50)年を100%とした場合、桑園~北海道医療大学間は2013(平成25)年の時点で315%と約3倍に増加したのに対し、北海道医療大学から新十津川間に関しては、14%まで大きく落ち込んでいます。

この路線は、最初の路線図を見てもわかるように終点の新十津川に近付くほど函館本線とも近接してきており(間に石狩川があります。新十津川駅と函館本線滝川駅までの距離は約4Kmです)、沿線の利用者の多くが石狩川対岸の函館本線に流れている状態です。

このような状態であるため、北海道医療大学から終点の新十津川までは地元の自治体間(当別町・月形町・浦臼町・新十津川町)での協議により、「路線の維持は困難」として、2020年5月7日で廃止となります(運行は前日の5月6日まで)。

なお、代行バスに関しては石狩当別から浦臼までは、地元の自動車学校等により4月1日から運行を開始しますが、浦臼~新十津川に関しては、もともと対岸の函館本線滝川駅との間にある路線バス路線の活用が予定されています。

では、これから廃止までに訪れる方のために、効率の良い訪れ方を紹介します。

札沼線廃止予定区間の効率の良い訪れ方

ここからは、札沼線廃止予定区間(北海道医療大学~新十津川)効率の良い訪れ方を紹介していきます。

今回は札幌から訪れる、と言う想定で作成してあります。

ここでは、浦臼から新十津川間の一日一往復の列車に乗る前提で記載します。

2019年11月現在のダイヤは以下の通りです。平日・土日祝日とも同じダイヤです。

石狩当別 7:45発 → 新十津川 9:28着

新十津川 10:00発 → 石狩当別 11:23着

路線図から考え、以下の3つのパターンが考えられますので順番に紹介していきます。

1・札幌から新十津川間、札沼線に往復乗車

2・札幌→新十津川・札沼線に乗車

新十津川到着後、滝川までバス等で移動し滝川→札幌は函館本線で移動

3・札幌→滝川・函館本線で移動

滝川到着後、新十津川までバス等で移動し新十津川→札幌は札沼線に乗車

なお、新十津川から滝川までバスで10~15分位で到着できますが、距離が4Km前後と近いため徒歩での移動でも可能です(約1時間かかります)。

1・札幌から新十津川間、札沼線に往復乗車

往復するのでそれなりに時間はかかるものの、一番シンプルな訪れ方がこの方法になります。

往復とも石狩当別での乗り換えになりますが、帰り(新十津川発)は石狩当別の一駅手前の北海道医療大学で乗り換えると、札幌行きの始発列車に乗る事ができます。ちなみにもっとも乗換えの時間が少ないものは以下の通りです。

※行き

札幌 6:58 普通 北海道医療大学行(石狩当別 7:38着)

石狩当別 7:45 普通 新十津川行(新十津川 9:28着)

 

※帰り

新十津川 10:00 普通 石狩当別行(石狩当別 11:23着)

石狩当別 11:38 普通 札幌行(札幌 12:15着)

※この札幌行の普通列車ですが、石狩当別ひとつ手前の北海道医療大学始発なので、そちらで乗り換えることも可能です。

 

2・札幌→新十津川・札沼線に乗車

新十津川到着後、滝川までバス等で移動し滝川→札幌は函館本線で移動

上の写真は新十津川駅待合室内に貼られている最寄りのバス停までの地図です。

行きは先程の1.のパターンと同じ、

 

札幌 6:58 普通 北海道医療大学行(石狩当別 7:38着)

石狩当別 7:45 普通 新十津川行(新十津川 9:28着)

 

となりますが、帰りに関しては上記に掲載した2か所のバス停のどちらかから北海道中央バスでの移動となります。

どちらも新十津川駅前から左に曲がり徒歩5~6分程度のところにあります。

少しわかりにくいですが、上の町役場前にあるバス停とコンビニ・サンクス(現在はファミリーマート)の前にあるのがどちらも、

「新十津川役場」となります。バスの路線によって出発するバス停が違いますのでご注意下さい。

どちら発かは便宜上、役場前バス停・ファミマ前バス停と記載しておきます。

 

ちなみに、新十津川9:28着の列車と近い時間のバスは2019年11月現在、

9:50発 滝の川団地行(北海道中央バス滝新線・役場前バス停発) 滝川駅10:04着

9:56発 滝川駅前行(北海道中央バスふるさと公園線・ファミマ前バス停発) 滝川駅10:07発

10:50発 滝の川団地行(北海道中央バス滝新線・役場前バス停発) 滝川駅11:04着

の3本となっています。鉄道より本数は多いですが、

これ以降は一時間に一本程度の運行となりますので乗り遅れには注意して下さい。

なお、これらのバスですが、Suica等の交通系ICカード、札幌市の地下鉄等で使えるSAPICAのいずれも使用できませんのでご注意下さい。

滝川駅到着後札幌駅までは、

滝川 10:22 特急オホーツク2号 札幌行(札幌 11:18着)が、最速となります。

 

3・札幌→滝川・函館本線で移動

滝川到着後、新十津川までバス等で移動し新十津川→札幌は札沼線に乗車。

札沼線・新十津川駅の訪問で、この方法が札幌を最も遅く出発できるパターンとなります。

行きでのベストな乗換パターンは、

 

札幌 7:49 特急ライラック3号 旭川行(滝川 8:41着)

9:04発 新十津川役場行(北海道中央バス滝新線・滝川駅前発) 9:19着

終点の新十津川役場バス停からは、徒歩5分程度で新十津川駅への到着が可能です。

新十津川駅到着後は10:00の列車で石狩当別・札幌方面へと向かうことになります。

 

以上の3パターンが、廃止間近な札沼線の最も効率の良い訪問方法になるかと思います。

 

まとめ

この3つを比較した場合、最も料金が安くなるのは、

1・札幌から新十津川間、札沼線に往復乗車となり(往復で3,780円)、

最も朝遅く出発できるのは、3・の、
札幌→滝川・函館本線で移動。滝川到着後、新十津川までバス等で移動し新十津川→札幌は札沼線に乗車。

となります(札幌駅7:49発)。

2・のパターンの場合だと、新十津川駅見学終了後札幌駅へ帰ってくるのが最も早くなります(札幌駅11:18着)。

どのパターンもコスト面や乗車時間面で一長一短ありますので、自分に合うものをご利用ください。

次回は、この札沼線廃止区間の楽しみ方について記載しようと思います。

 

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