そうだ、姫路へ行こう。

白く輝く世界文化遺産・姫路城。今回は列車で行く姫路市について紹介します。

姫路市とは・姫路駅とは

姫路市とは、兵庫県西部・播磨地方に位置する神戸市に次ぐ人口約53万人の兵庫県第2位の都市です。かつてはもう少し面積の小さな市でしたが、近隣の市町村(安富町等)を2006(平成18)年に合併し、現在の姫路市となりました。政令指定都市(人口70万人以上)を目指しており、周辺の他市町村との合併も検討中の様です。世界文化遺産姫路城(後述します)を初め、書写山園教寺、灘のけんか祭り等が有名な街です。

姫路市の中心駅は上の写真のJR姫路駅となります(左の横長のビルは「ピオレ姫路」という商業施設となり、右側の黒っぽい四角の建物が姫路駅北口となります)。兵庫県最大のホーム数・面積の駅で、姫路駅には山陽新幹線と山陽本線(JR神戸線)・播但線・姫新線の在来線3路線が乗り入れています。大阪駅からの東海道本線・山陽本線の愛称で「JR神戸線」という名前が付いていますが、この駅までとなります(当駅以西は山陽本線と案内されます)。

JR山陽新幹線については最速達列車である「のぞみ」「みずほ」の一部も停車し、早朝夜間は当駅始発着の列車もあります。在来線については、京都・大阪方面からのJR神戸線の新快速列車(1時間に4本程度)の6~7割はこの駅までとなります(残りの列車に関しては、姫路より先の網干駅・播州赤穂駅・上郡駅まで行きます)。日中の新快速列車はこの駅までとなるものが多く、網干・相生・播州赤穂方面はこの駅で乗り換えとなることが多いです。大阪方面の列車は新快速が1時間に4本、明石駅から快速となる普通列車が1時間に2本程度発車します(明石より先、神戸・大阪・京都方面の普通列車は西明石駅または明石駅で乗り換え)。特急列車は鳥取方面へ「スーパーはくと」、京都・大阪方面へは「スーパーはくと」「はまかぜ」が出ています。なお、東京~岡山・出雲市・高松の夜行列車「サンライズ瀬戸・出雲」に関しては上り下りとも停車します。

播但線については浜坂・鳥取方面の「特急はまかぜ」以外は1時間に2本程度の普通列車、姫新線についても1時間に2本程度の普通列車が出ています。なお、山陽本線(JR神戸線)と播但線・姫新線のホームは離れており、播但線・姫新線のホームは中間改札があり乗り換えの際にきっぷの提示が必要となりますので注意して下さい。また、山陽新幹線のホーム・コンコースから直接外に出られる改札口は無く、在来線のコンコースを経由しないと出口の改札に辿り着けない構造になっているため、時間には注意してください(在来線の改札から新幹線のホームまでどんなに急いでも2~3分程度はかかります)。

乗降客数としては兵庫県内で第5位の駅(1~4位はJR三ノ宮駅・JR神戸駅・阪急三宮駅・阪神神戸三宮駅)で、103,420人/日の乗降客数があります。このように、駅の規模としても大阪駅や京都駅程の巨大さはないものの、比較的大きな規模の駅となります。伊丹空港・関西空港へのバスも駅前より発着しています。

なお、姫路駅北口より徒歩すぐの場所に、山陽電鉄の姫路駅もあります。こちらは山陽電鉄の駅となりますが、高速神戸駅で阪急・阪神電鉄と線路が繋がっており、阪神梅田駅まで乗り換えなしで行くことが可能です。

姫路までの色々なアクセス

次に、姫路までの鉄道でのアクセスについて書いていきます。姫路までのアクセスには大きく分けて、新幹線、山陽本線(JR神戸線)、山陽電鉄の3種類があります。鹿児島中央・博多・名古屋・東京等遠距離からは新幹線でのアクセスが一般的で、大阪・神戸等近距離からのアクセスはJR・山陽電鉄が一般的だと思います。山陽電鉄は阪神梅田・甲子園等からのアクセスに便利ですが、JRの新快速と比較すると時間がかかります。姫路から岡山も距離は近いです(約88Km)が、山陽本線等在来線(山陽本線経由と赤穂線経由の2種類あり)だと約80分、新幹線だと約20分で着くことから、新幹線の利用も多いようです。

なお、名古屋・東京方面からのアクセスですが、姫路駅まで新幹線でも良いですが、新大阪まで新幹線で行き、新大阪から姫路までは在来線(JR京都線・神戸線)の新快速を使う方法でもアクセスは可能です。新大阪~姫路までは新幹線で30~35分程度、新快速で60分~70分程度です。姫路に停車する新幹線の本数と、新大阪までの新幹線の本数を比較した場合、後者の方が圧倒的に多くなります。また、姫路までのアクセスに新大阪行の新幹線の利用も選択肢に入ることになります。

新幹線のきっぷの購入方法にもよりますが、名古屋・東京方面から姫路まで新幹線の乗車の場合と、新大阪まで新幹線に乗車し、在来線の新快速に乗り継ぎ姫路に向かった場合を比較すると、所要時間で30~60分程度伸びますが、料金面で500~1500円程度安くなります。また、東京駅から最終の姫路行「のぞみ」は20時50分発ですが、21時20分発(日によっては21時23分発)の新大阪行最終「のぞみ」に乗車し、新大阪駅で新快速に乗り継ぐと姫路まで行くことができ、東京での滞在時間を約30分延ばすことが出来ます(新大阪駅で少し急ぐ必要はありますが)。品川・新横浜・名古屋発でも同様の方法で滞在時間を約30分延ばすことが出来ます。

また、駅前に金券ショップもあり、JR・山陽電鉄とも大阪・神戸等への安い乗車券も販売しているので、そちらをご利用するとよりお得に行くことが出来ます(ただし新幹線は金券ショップで購入するよりも、エクスプレス予約を利用した方が安い場合が多いかと思います)。

世界文化遺産・姫路城

姫路市で最も有名な観光地として姫路城があります。ここではその姫路城について簡単に記載していきます。

姫路城の歴史

1993(平成5)年にユネスコの世界文化遺産に登録された姫路城ですが、それよりも前に国宝としても指定されており、城域内の建造物の多くが国の特別史跡や重要文化財にも指定されています。

この城は現在の姫路市の北側に位置する姫山や鷺山を中心に開かれた平山城(平野の中にある山や丘に築かれた城)で、始まりは13世紀の南北朝時代の赤松貞範により築城されたとする説が有力です。最初の頃の姫路城は現在のような大規模な城郭を持つ城ではなく、砦や館程度の小さな規模でした。

時代は流れ、戦国時代後期から安土桃山時代にかけては黒田氏や羽柴氏が城代になると、山陽道の交通の要衝である姫路に置かれた姫路城は大規模な城郭に拡張され、関ケ原の戦い(1600年)後、城主になった池田輝政により今日見られるような大規模な城郭を持つ城となりました。

江戸時代には姫路藩の藩庁となり、西国の外様大名監視のために西国探題が設置されましたが、幼少・病弱・無能で任務を果たせない城主である大名もおり、この時期に頻繁に交代しています。池田輝政の時代から明治政府による版籍奉還が行われた時の大名・酒井忠邦までの間で数えれば270年間で6氏31代、初代の赤松貞範の時代から考えれば530年間で13氏48代の城主が誕生しています。

明治時代には陸軍の兵営地となり歩兵第10連隊も駐屯していたものの、この際に多くの建物が壊されましたが、陸軍の中村重遠工兵大佐の働きかけにより、名古屋城等と同様国費で保存される処置が行われました。

昭和時代の太平洋戦争の時代となると姫路市も二度にわたる空襲がありましたが、大天守最上階に落ちた焼夷弾が不発弾であり奇跡的に消失を免れ、現在に至るまで多くの城郭建築が姿を見せています。戦後は昭和の大修理を経て、姫路公園周辺の整備もされ、現在では祭りや行事の開催、市民や観光客の憩いの場ともなっています。

また、修繕工事も江戸時代から行われており、それぞれ、江戸時代・明治時代・昭和時代・平成時代に大規模な修理が行われています。平成の大修理は2014(平成26)年に完了しました。

映像・文学・音楽作品の中の姫路城

綺麗で荘厳な外観もあり、姫路城では時代劇・大河ドラマ・映画等の収録も多数されています。テレビ番組では、「暴れん坊将軍」「水戸黄門」「大奥」の番組中では江戸城との設定ですが、収録はこの姫路城で行われました。映画でも黒澤明監督の「乱(1985年)」やジェームズボンド主演の「007は二度死ぬ(1967年)」、「ラストサムライ(2003年)」等でロケが行われ、2003年大河ドラマの「MUSASHI」の舞台ともなっており、2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公・黒田官兵衛はこの姫路城のある姫路出身です。

小説としては1917年・泉鏡花作の「天守物語」、1936年・吉川英治作の「宮本武蔵」、1973年・司馬遼太郎作の「播磨灘物語」等の舞台として姫路城が登場します。楽曲としては、1963年・村田英雄による「白鷺の城」や1968年・青山和子による「姫路ブルース」や、2016年・井上涼による「姫路城と初デート(NHKEテレ・びじゅチューン!内で放送)」等の楽曲があります。

「白鷺城」とも呼ばれる姫路城

白鷺城(はくろじょう・しらさぎじょう)とも呼ばれることのある姫路城ですが、外観が白いからそう呼ばれるわけではなく、橋本正次の文学作品「姫路城の話」によれば白鷺城と呼ばれる所以には、推論を含めた以下の4説あるそうです。

  • 姫路城が「鷺山」に置かれているところから。
  • 白漆喰で塗られた城壁の美しさから。
  • ゴイサギなど白鷺と総称される鳥が多く住んでいたから。
  • 黒い壁から「烏城(うじょう)」とも呼ばれる岡山城との対比から。

なお、この作品の著者・橋本は「はくろじょう」を正しい読みとしていますが、NHKの番組内では「しらさぎじょう」と紹介されることがあり、一般的には「しらさぎじょう」として知られているようです。ただし、姫路市内では白鷺(はくろ)中学校や白鷺(はくろ)小学校があるように、また、小中学校の校歌等でも「はくろ」としていることが多いようです。

姫路城までのアクセス

この写真は姫路駅の新大阪・東京方面の山陽新幹線ホームから撮ったものですが、このように姫路駅から姫路城は見えています。姫路駅北口より徒歩15~20分ほどで姫路城の入口にあたる姫路公園に着けます。姫路公園から姫路城の最上部の大天守までは、混雑していなければ階段で徒歩15~20分ほどで着けます。つまり姫路駅から徒歩30~40分程で姫路城の最上部・大天守まで行くことができます。姫路城の入場券売場から大天守までは急坂・急な階段が続きますので、くれぐれも履きやすい靴でお越し下さい(本丸内は土足禁止で、靴を袋に入れ上っていきます)。姫路城内は城郭を含めるとかなりの広さがありますので、時間に余裕を持ってお越し下さい。また、姫路城の本丸内にはトイレは一切ありませんので、トイレは本丸に入る前に済ませておいて下さい(最終トイレの前に案内があります)。

なお、姫路駅北口~姫路公園入口までは徒歩で行く以外にも、下の写真のコミュニティバスや路線バスも通っているため、そちらの利用でも良いかと思います。料金は100円(コミュニティバス)~200円(その他のバス)で、所要時間は2~3分です。↓

いろいろな姫路城の見学方法

そのまま姫路城を見学するのも良いですが、姫路城では高齢者によるシルバーガイド(定員20名・1人1000~2000円・60~90分程度)と外国語ガイド(無料)が応対しており、、三の丸広場北側にある姫路城管理事務所とJR姫路駅構内にある姫路市観光案内所(なびポート)で受け付けています。ゴールデンウィークなど観光客が多い時期の土・日・祝祭日には殿様や姫様に扮した殿様ガイドや姫様ガイドも登場するようです。日本語のパンフレットもありますが、外国語パンフレットも英語・フランス語・韓国語・中国語(北京語と台湾語)のものが配布されています。

また、姫路城を案内してくれる携帯アプリもあり(「ARで姫路城大発見!」)、これをダウンロードすることにより詳しい案内を聞くことができます。Googleplay・Appstoreどちらでもダウンロードは可能です。このアプリをダウンロードし、姫路城内外の下の画像のところ(ARの文字のマーク)でマークをかざすと、より詳しい説明を聴くことが出来ます。

なお、姫路城内20箇所以上でのWi-Fiの利用が可能です(無料で接続可)。より詳しく姫路城を知りたい方はこちらも利用してみて下さい。

さいごに

世界文化遺産・姫路城とともに発展してきた兵庫県姫路市。姫路城のイメージがどうしても強くなりがちですが、山陽新幹線の駅があることもあり、大阪・神戸の通勤圏内として交通の便も比較的良く、商業施設も充実している姫路市。平成の大修理が終わってしばらくは真っ白な姫路城を見ることが出来ます。そうめん「揖保乃糸」で有名な揖保川からも近い兵庫県西部播磨地方の中心地・姫路、是非足を運んでみて下さい。

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