比べてお得に乗ろう!関西空港へのアクセス鉄道

大阪府泉佐野市沖に位置する海上空港である関西空港。関西三空港(関西空港・伊丹空港・神戸空港)の中心として位置づけられる空港です。関西三空港の中では唯一、国内線・国内線・LCC(格安航空会社)すべての路線が発着する空港でもあります。海上にあるという立地条件から、北海道の新千歳空港とともに旅客・貨物の航空機とも24時間運用を行っている数少ない空港です。今回はこの関西空港の鉄道のアクセスについて書いていこうと思います。

関西空港への鉄道でのアクセス

関西空港は海上空港であり、鉄道で行く場合には必ず連絡橋を渡ることになります。この連絡橋は一本のみであり、関西空港駅と対岸のりんくうタウン駅間はJRと南海電鉄が線路を共同で使用しています。ここでは、それぞれの路線について簡単に説明をします。

JRによる関西空港へのアクセス

大きく分けると、関空特急「はるか(1枚目の写真)」と関空快速(2枚目の写真)が関西空港と各都市を結んでいます。それぞれの運行区間・特徴を簡単に触れると、

関空特急「はるか」

運行区間・・・関西空港~京都・米原(途中天王寺・新大阪を経由。大阪駅を通りません

運行本数・・・1時間に1~2本程度(30往復)

特徴・注意点・・・特急列車なので乗車券だけでなく、特急料金も必要。大阪駅を通りません(天王寺駅か新大阪駅で乗り換えが必要)。かつては全車指定席でしたが、現在は普通車自由席・普通車指定席・グリーン車の設定があります。

関空快速

運行区間・・・関西空港~天王寺・大阪・京橋(関西空港~日根野以外は紀州路快速と併結の列車が多いです。大阪駅を通ります

運行本数・・・1時間に4本程度

注意点・・・紀州路快速と併結した列車が多く、大阪方面から来た場合は乗車している号車に注意が必要。下り関西空港行きは1~4号車が関空快速となります。外国人を中心に和歌山行の紀州路快速(5~8号車)と乗り間違える方が多発しており、JRでも車内で案内の用紙を配布する等の対策をとっているようです。

南海電鉄による関西空港へのアクセス

大きく分けると、南海難波駅からの特急「ラピート」(1枚目の写真)と空港急行(2枚目の写真)が関西空港へのアクセスを担っています。それぞれの列車の特徴について簡単に触れると(運行区間は南海難波~関西空港と両列車で同じであるため省略しますが)、

特急「ラピート」

運行本数・・・1時間に2本程度(32往復)

特徴・注意点・・・停車駅の違いにより「ラピートα」と「ラピートβ」がある。日中は停車駅の多い「ラピートβ」が主流。乗車券の他に特急券も必要(乗車券+特急券のセットで非常にお得なきっぷがあるので後述します)。JRと南海電鉄間の乗り換えは南海難波~JR難波駅ではなく、途中の新今宮駅での乗り換えが便利。新幹線の新大阪駅や梅田からは地下鉄御堂筋線でなんば駅まで行き、徒歩で南海難波駅での乗り換えが便利(徒歩10分程度かかりますが)。時間帯によっては空港急行とほとんど所要時間の変わらない列車もある。普通車指定席とスーパーシートの設定あり。

空港急行

運行本数・・・1時間に4本程度

特徴・注意点・・・特にこれといった注意点は無いが、特急「ラピート」よりも少し時間がかかる。ラッシュ時は途中の停車駅までの通勤輸送も兼ねているので混雑に注意。JRの関空快速のように、他の行先の列車との併結は無い。

※ほかにも、JRは日根野~関西空港、南海電鉄は泉佐野~関西空港までの区間列車も存在しますが、本数自体が少ないためここでは紹介を省略します。

それぞれのメリット・デメリット

前回の羽田空港のアクセスを紹介した記事でもそうでしたが、関西空港へのアクセスの場合でもそれぞれにメリットとデメリットがあります。ここではそれについて紹介していこうと思います。

JR(関空特急「はるか」・関空快速)のメリット

・米原・京都・新大阪等新幹線と接続しており、新幹線利用となる地域や北摂地域からのアクセス、天王寺付近の大阪南部からのアクセスにも便利(関空特急「はるか」)

・本数が多く、安く行くことができる(関空快速)

JR(関空特急「はるか」・関空快速)のデメリット

・大阪市中心部の難波には寄らず、この地域からは使いにくい。

・「はるか」には特急券が必要だが、「ラピート」と比較し特急料金が高め(関空特急「はるか」)

・和歌山方面へ行く紀州路快速と併結した列車が多く、間違えやすい(外国人を中心に、乗り間違える人が後を絶たないようです。関空快速)。

・停車駅が多く、時間がかかる。沿線の通勤輸送も兼ねているので、ラッシュ時には混雑する(関空快速)。

 

南海電鉄(特急「ラピート」・空港急行)のメリット

・大阪市中心部の難波、南部の新今宮に駅があり、これらの地域や近鉄線(鶴橋・奈良方面)や阪神電鉄線(尼崎・甲子園・西宮等)からは使いやすい。(特急「ラピート」・空港急行)

・特急「ラピート」の特急料金は「はるか」と比べて安く、利用しやすい(特急「ラピート」)

・「ラピート」と空港急行の所要時間の差があまりなく、どちらも利用しやすい(特急「ラピート」・空港急行)。

・南海電鉄だけでなく、他の私鉄と協力した割引きっぷの種類が多い。

南海電鉄(特急「ラピート」・空港急行)のデメリット

・ターミナルが大阪中心部・南部に集中しており、これらの地域以外からは利用しにくい。また、南海難波駅の位置が他の路線と離れており(近鉄線・阪神電鉄線・JR線・地下鉄御堂筋線等各線)、徒歩での乗り換えに時間がかかる(いずれも徒歩5~10分程度)。

・特急「ラピート」と空港急行の所要時間の差が少なく(5~10分程度の場合あり)、特急料金を払って、「ラピート」を使用するメリットが薄い。(特急「ラピート」)

・南海電鉄沿線の通勤輸送も兼ねており、ラッシュ時には混雑する(空港急行)。

それぞれの路線でこれらのメリット・デメリットがあるかと思います。この他でも思いつく方がいればコメント等で教えていただけると幸いです。

ちなみに現在のそれぞれの路線の関西空港のアクセスのシェアですが、現在はJRが55、南海電鉄が45とJRがやや優勢なようです。

それぞれのお得なきっぷ・乗車方法

関西空港や大阪のある関西地方は金券ショップ発祥の地であり、「お得に乗車する」という意識が強く、関東地方と比べてもお得に乗車できるきっぷが多いです。全てを網羅するのは難しいかもしれませんが、JR・南海電鉄双方のお得なきっぷ・乗車方法について紹介していこうと思います。

JRのお得な乗車方法

JR西日本のインターネット予約サービスに、「e5489サービス」というものがあります。こちらでの予約も可能ですが、駅での購入も出来るものが多いようです。特急「はるか」が新大阪駅で山陽新幹線と接続している関係上、姫路・岡山・広島等からもお得なきっぷがあります。

お得なきっぷを大きく分けると、「インターネット・駅どちらかでも購入可能」「インターネットのみ予約・購入可能(e5489サービス)」に大別されますので、用途に合わせてお使い下さい。以下のきっぷがJRでのお得なきっぷとなります。

・新幹線&はるか往復割引きっぷ

・はるか往復割引きっぷ

・e5489限定特急券(チケットレス特急券・eチケットレス特急券・J-WESTチケットレス)

詳細は以下のリンクをご参照ください↓

新幹線&はるか往復割引きっぷHP・・・http://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/detail.html?shnId=117000113&uniquekey=15d343a52eb

はるか往復割引きっぷHP・・・http://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/detail.html?shnId=117000112&uniquekey=15d34433fe1

e5489チケットレスサービスHP・・・http://www.jr-odekake.net/goyoyaku/e5489/ticketless/

ちなみに、「はるか往復割引きっぷ」で京都~関西空港間の場合は通常の購入よりも往復で1330円ほどお得に、新大阪~関西空港の場合は通常の購入よりも往復で1440円ほど安くなります。なお、e5489サービスをご利用の場合は、無料の会員登録・クレジットカードの登録が必要です。

e5489トップページ・・・http://www.jr-odekake.net/

 

南海電鉄のお得な乗車方法

南海電鉄の場合は、JRよりも積極的にお得なきっぷについてPRがされている印象があり、代表的なものとして上の画像にもあります、「関空トク割ラピートきっぷ」があります。このきっぷはJRのお得なきっぷとは違い、片道からでも利用が可能で、通常南海難波~関西空港まで「ラピート」に乗車した場合、乗車券+特急券の合計で1430円のところ、1270円と160円お得になります。スーパーシート用の設定もあります。乗車券を交通系ICカード(ICOCA・Pitapa・Suica・TOICA等)を使用する等の予定がない場合は是非お勧めのきっぷです

また、南海電鉄だけでなく大阪市交通局・阪急電鉄・阪神電鉄・近鉄(近畿日本鉄道)とも協力し、それぞれ大阪(梅田)・京都・神戸・奈良(関西空港⇔奈良往復のみ設定)まで、乗車券を別々に購入するよりも片道200~400円程度安くなる乗車券も販売されています。以下のきっぷがそれにあたります。

大阪(梅田)~関西空港・・・関空ちかトクきっぷ

京都~関西空港・・・京都アクセスきっぷ・関空アクセスきっぷ

神戸~関西空港・・・神戸アクセスきっぷ・関空アクセスきっぷ(阪神版)

奈良⇔関西空港・・・奈良アクセスきっぷ(近鉄奈良→関西空港の発売はなし)

また、他社線は関係しませんが、同じ南海電鉄の沿線である高野山へ向けても以下の割引きっぷがあります。こちらのきっぷは関西空港~高野山までの往復きっぷだけでなく、高野山内のバス2日間のフリー乗車券と金剛峯寺等高野山のお寺の拝観料2割引き券、指定されたお土産屋の代金が1割引きとなる券も付いてくる非常にお得なきっぷです。

関西空港⇔高野山・・・高野山・世界遺産きっぷ

また、関西空港を発着するLCC(格安航空会社)とも提携したお得なきっぷもあり、peachとJetstarの機内で販売されています(関西空港駅での発売はありません)。peachは関西空港→南海難波・京都までのお得な乗車券が販売されており、Jetstarは南海難波までのみですが、乗車券のみと「ラピート」の特急券が付いた2バージョンがあります。以下のきっぷになります。どちらの会社も関西空港発のみの発売です。

peach 限定

関西空港→南海難波・・・peach なんばきっぷ

関西空港→京都・・・peach京都きっぷ

Jetstar限定

関西空港→南海難波・・・ジェットスター・なんばきっぷ(乗車券のみ・ラピート特急券付き乗車券)

ここまで紹介したきっぷの詳細は以下のリンクからご覧になれますのでご参照ください。

http://www.nankai.co.jp/traffic/otoku/kankuspecial.html (南海電鉄・関西空港発お得な乗車券HP)

今まで照会したきっぷの注意点としては、「関空トク割ラピートきっぷ」と「ジェットスター・なんばきっぷ(ラピート特急券付き)」以外は、「ラピート」の特急券が付いていませんので注意して下さい。また、梅田・京都・神戸等、南海電鉄以外の路線が関係するものは、どこの路線を通るのか指定がありますので、必ずその路線を通って下さい(それ以外の路線を通ると無効となります)。

南海電鉄に関しては網羅的に紹介しましたが、方面別のお得なきっぷが多いので乗車の際にはこれらの使用も是非検討してみて下さい。

まとめ

今回は、前回の羽田空港のアクセスの時と違いお得な乗車券まで踏み込んで紹介してみました。関西地方という土地柄、JR・南海電鉄ともお得な乗車券類が多く、上手に駆使すれば非常にお得に乗車できます。

今回は長い記事なのでどこまで参考になるかはわかりませんが、関西空港をご利用の際は是非ご参考にしていただけらば幸いです。

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