大宮始発「はやぶさ」
先日大宮始発の東北・北海道新幹線、新函館北斗行き「はやぶさ」に乗車しました。
通常東北新幹線は東京駅始発がほとんどですが、
より早く北海道に着けるようにとの願いからか、
大宮始発の「はやぶさ」が日にち限定で設定されました。
東京始発の最初の列車「はやぶさ1号」より、
約40分~1時間ほど早く新函館北斗や函館に到着できます。
大宮始発「はやぶさ」の実情・背景
埼玉県から北海道までの移動は、
羽田空港(大宮駅から行くのに最低1時間程度はかかる)から航空機で函館空港に行くよりも、
新幹線の方が早く着けることから、一定の需要はあります。
事実「はやぶさ」号も、大宮駅からの乗客はかなり多いです。
現在、東京~大宮までの新幹線の線路は
東北新幹線(北海道・山形・秋田新幹線含む)だけでなく、
北陸新幹線・上越新幹線の列車も共用しており、
列車の本数的にはかなり限界近い状態です
(現在片道最大で15本/時の列車が運行されています)。
このため、北海道新幹線が札幌まで開業した時には、
更に列車の本数が増加し、
東京~大宮までの線路の容量が限界を超えることが予想されます。
安全面を考えると、これ以上列車の間隔を詰めることは難しい状態です。
このような状況を踏まえ私自身としては、「はやぶさ」だけでなく、
今後も大宮始発の新幹線列車がある程度は設定されると考えられます。
おそらく上越・北陸新幹線系統である設定されそうに感じます。
大宮始発「はやぶさ」の最大の注意点
今回大宮始発の「はやぶさ」号の最大の注意点は
車内販売がなく、
乗車後の飲料や食料の購入がほぼ不可能。
ということです。
これは東北新幹線の車内販売の基地が東京駅にあり、
東京駅まで入らないこの列車は車内販売の準備が出来ないから、
ということに起因しています。
ちなみに東海道新幹線の場合は、
新横浜・品川始発のひかり493号とのぞみ99号は、
車内販売のスタッフも始発の駅で前泊しています。
ちなみに大宮始発の「はやぶさ」はグランクラスもシートサービスのみで、
飲食物の提供はありません。
新幹線の中でも各駅停車の列車(こだま・つばめ・なすの・たにがわ・あさま等)は
途中駅で追い越し待避のための長時間停車がある列車もあり、
その駅で飲料・食料の購入は可能ですが、
最速達列車である「はやぶさ」では
そのような長時間停車は無く(途中停車駅は仙台・盛岡・新青森のみ)、
新函館北斗までの乗車時間も約3時間40分と長いため、
特に水分が無いのはかなり辛いです。
ちなみに「はやぶさ号」のE5系の車両内に飲料の自動販売機はありません。
しいて言えば乗務員交代のある新青森がやや停車時間が長いでしょうか・・・。
大宮始発「はやぶさ」に乗る前にしておくこと
大宮駅構内でも、大宮始発の「はやぶさ」の発車時刻前に案内表示板・放送でしつこいくらいに案内していますが、
必ず乗車前にある程度の食料・飲料の購入をしておきましょう。
ただし、大宮駅改札内のエキュート大宮は、
7時(ベーカリー&イートイン)~9時30分(グッズ)までに順次開店となるため、
6時台大宮始発の「はやぶさ」の場合は、まだ開店していない状態です。
早朝の時間帯の場合、
改札外のNewDays大宮(大宮駅自由通路中央改札 北口脇)が開店していますので、
そちらをご利用下さい。
また、駅周辺にもセブンイレブンやローソン等いくつかのコンビニがありますので、
そちらの利用でも良いかと思います。
飲まず食わずの最大3時間40分はかなり辛いので、
この情報が役立てばと思います。