列車で行く日本三大名泉、下呂温泉

高山本線で記事を書くのも3つ目になりますが、今回は下呂温泉について紹介しようと思います。

下呂市とは

下呂温泉は岐阜県下呂市にあります。上の写真の濃いピンク色の部分が下呂市です。前々回の記事で紹介した高山市の南側に位置します。

標高は高山市の約570mに対し、約380mと幾分低く、冬の雪も高山市より少ない傾向があります。「下呂」の名前の起こりは776年の「続日本記」によれば、下呂温泉の付近には美濃国の菅田駅と大野郡伴有(上留)駅があったそうです。この2つの駅間がかなり距離があり道も険しかったため間に駅を置くことになり、下留(しものとまり)駅が置かれました。下留駅は時代の変化とともに、「しものとまり→げる→げろ」と呼ばれるようになり、これが下呂の名前の由来となっていると言われています。かつては岐阜県益田郡下呂町でしたが、2004(平成16)年の市町村合併により下呂市となりました。人口4万人ほどの街です。なお、同じ下呂市内の地名に「上呂」「中呂」という地名の場所もあります(高山本線で下呂から3駅先に「上呂」駅があります)。

下呂温泉とは

下呂市内の全域に下呂温泉があるわけではなく、下呂温泉はJR下呂駅を中心に広がっています。下呂温泉は、約1000年前現在の温泉地より東方にある湯が峰(1067m)の山頂付近より温泉が湧出したのが始まりと言われています。その当時より温泉の効能があり、湯治客が訪れていたそうです。

その後山頂からの温泉の湧出は1265(文永2)年に止まりましたが、現在の温泉地でもある飛騨川の河原に温泉が湧出しているのが発見されました。このことは白鷺伝説(薬師如来が一羽の白鷺に化身し、湧出地を知らせたという伝説)として伝わっており、下呂温泉のお土産にもなっています。室町時代に、五山僧・万里集九が草津・有馬とともに天下三名泉として全国に紹介し、1621年には林羅山が著書の中で草津・有馬とともに名湯として挙げている温泉です。

下呂温泉の泉質は、単純温泉(=温泉特有の成分量が一定に達していない温泉のため、身体にやさしいと言われる。下呂温泉のPH値は9.18と他の温泉地よりもアルカリ性が高いアルカリ性単純温泉となっており、肌の角質をとる美肌効果が高い。このことから下呂温泉は別名「美人の湯」とも言われている)となっており、温泉特有の刺激が少なく保湿効果も高く、大人から子どもまで楽しめる温泉と言われています。

名古屋や東京からでも日帰りは可能ではありますが、下呂駅を中心に「水明館」「ホテルくさかべアルメリア」「睦館」「小川屋」「しょうげつ」等数多くの旅館が並び、宿泊でゆっくりと楽しむことも可能です。旅館のMAPは以下のリンクをご参照ください(印刷し、地図としても利用出来ます)。なお、足湯もあり、服を着たまま温泉を楽しむこともできます。

http://www.gero-spa.or.jp/map/img/map09.jpg (下呂温泉街マップ・JPEG版)

http://www.gero-spa.or.jp/map/img/map09.pdf (下呂温泉街マップ・PDF版)

下呂温泉の観光スポット

下呂温泉には温泉街はもちろんですが、温泉にちなんだ観光スポットもいくつか紹介します。

・温泉寺

下呂温泉に伝わる白鷺伝説の薬師如来が祀られたお寺です。温泉の歴史を記録した「湯文」など貴重な文化財も所蔵されています。1671年に臨済宗妙心寺派の禅寺として建立され、元禄期以降、蝦夷地開発に力を尽くした武川久兵衛のお墓があることでも知られている。 毎年3月8日には、薬師祭りが開催され、地元の人達の信仰の場ともなっています。

温泉寺HP・・・http://www.onsenji.jp/

・下呂温泉合掌村

10棟の合掌家屋で集落を構成し、「合掌の里」「民芸の郷」「ふるさとの杜」の3つのゾーンで構成されている場所です。 合掌家屋は、同じ岐阜県内の、世界遺産で知られる白川郷から移築されたものです。下呂駅から徒歩30分ほどかかるので、下呂駅より1時間に1本ほどでているバスの利用が良いかと思います。

詳細は下呂温泉合掌村HPへ・・・http://www.gero-gassho.jp/

・下呂温泉博物館

温泉を科学と文化の両面から紹介する全国でもめずらしい温泉専門の博物館です。温泉を科学的見地から、温泉の湧き出すしくみや、泉質、効能などを紹介し、歴史から見た温泉や 温泉の発見伝説、江戸末期から明治の温泉番付など興味深い資料を温泉の文化として紹介している場所です。実際に温泉の塩分やPHを調べたりできる体験コーナーや温泉に関わる書籍などもそろえ、下呂温泉に関しても歴史などを、貴重な写真、資料、ジオラマなどで紹介しています。

下呂温泉博物館HP・・・http://www.gero.jp/museum/gaiyou.html

・さるぼぼ神社

市販の観光ガイドや地元で配っている観光案内図には載っておらずあまり知られていませんが、下呂のある岐阜県飛騨地方のお土産定番の「さるぼぼ」にちなんだ神社があります。さるぼぼとは、猿の赤ちゃんのことで、むかし、飛騨地方では、この「さるぼぼ」を、孫にはぬいぐるみとして、娘には良縁、子宝、夫婦円満で、病気や事故が去る(猿)ように願いを込めて作ってやる風習があったそうです。写真スポットとしても、おすすめの場所です。

さるぼぼ神社紹介HP(トリップアドバイザー)・・・https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g788306-d3777304-Reviews-Sarubobo_Shrine-Gero_Gifu_Prefecture_Chubu.html

・噴泉池

下呂駅の改札を出てから右折し、直進したところにある下呂大橋の飛騨川の河川敷にある公園がしらさぎ緑地公園です。この公園はイベントが行われたり、夏・冬の花火ミュージカルを見る場所としても有名な公園です。公園隣接の噴泉池(無料露天風呂)では、観光客がたまに温泉に入っています。混浴で脱衣場もなく、さえぎる物も何も無く、周りの道路・旅館などからも丸見えで、開放感抜群な温泉の池です。 誰も入っていないこともあり、特に女性の方は入るのにかなり勇気のいる温泉かもしれません。

噴泉池紹介HP・・・http://www.gero-spa.com/spot/detail/2

下呂までのアクセス

高山市と違い下呂市内に高速道路は通っておらず市内中心部には国道41号線のみ通っています、高速道路による直接のアクセスはできないため、車で来られる場合は、東海北陸道郡上八幡インターから国道256号→41号経由、もしくは中央自動車道中津川インターから国道257号→41号経由でのアクセスとなります。いずれも各インターから1時間~1時間半程度です。

鉄道によるアクセスの場合は、東京・大阪発とも富山経由だと富山~下呂がかなり遠く、列車の本数も少ないため名古屋経由での利用が一般的です。東京方面からは東海道新幹線等で名古屋駅まで、京都・大阪方面からは東海道新幹線または近鉄・高速バス等で名古屋駅まで行き、名古屋駅からは上の写真の特急「ひだ」の利用が一般的な下呂までのアクセスとなります。

・名古屋駅からのアクセス

高山本線特急「ひだ」利用・・・名古屋駅より約1時間30分。1日10往復運行(定期列車)

※下呂駅にはすべての特急「ひだ」が停車します。

※岐阜・美濃太田~下呂までは高山本線普通列車によるアクセスも可能ですが、本数が少ないためここでは省略します。

高速バスによるアクセスは、名古屋・京都・大阪・東京等からバスが発着していますが、ツアーバス・格安高速バスとなり詳細の把握が難しいため、ここで個別の詳細は省略します。高山と違い、下呂の場合は各旅館から名古屋等まで送迎バスが出ているケースも多い(湯快リゾート等)ので、こちらの利用もおすすめです。旅館ごとにより条件が違いますので、詳細は旅館のHPをご参照下さい。

下呂温泉の旅館の詳細については以下のリンクをご参照ください→http://www.gero-spa.or.jp/(下呂温泉旅館組合HP)

お手軽な下呂温泉の楽しみ方

下呂温泉の楽しみ方は人それぞれかと思いますが、お手軽な楽しみ方を紹介して今回の記事を終わろうと思います。下呂温泉では、上の写真にある「湯めぐり手形」を販売しています。これを1300円で購入することにより、加盟している旅館等の温泉を3か所まで楽しむことが出来るものです。詳細については以下のリンクをご参照いただきたいですが、あまりお金をかけず、下呂温泉を楽しむ方法として良いかと思います。

湯めぐり手形HP・・・http://www.gero-spa.or.jp/yu_meguri/

日本三名泉のひとつで歴史もあり、「美人の湯」としても知られる下呂温泉、東京・名古屋・大阪いずれの方面からも日帰りは可能ですので、是非足を運んでみて下さい。

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