今回は特急南紀で行く、世界遺産・熊野古道のお得な行き方についてご紹介します。

世界遺産・熊野古道

(新宮市観光協会HPより)

「熊野古道」とは紀伊半島に位置する熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)への参詣道の総称です。大きく分けると、紀伊路・小辺路・中辺路・大辺路・伊勢路・大峰奥駈道の6つで構成されており、現代の三重県・和歌山県・奈良県・大阪府にまたがっています。大阪では熊野街道とも呼ばれています。

ここでは細かい説明は省略しますが、古くから参詣道として親しまれ、2000年には国の史跡に指定され、2004年にはユネスコの世界文化遺産に登録されています(ただし紀伊路は対象外)。多くに石畳の道が残っており、国内のみならず訪日外国人からも人気の高い場所です。

鉄道の路線ですが、現在は紀伊路・大辺路・伊勢路に添う形でJR紀勢本線があり、西側の和歌山市~新宮間の和歌山県区間はJR西日本が管轄する電化路線、東側の新宮~亀山間の三重県区間はJR東海が管轄する非電化路線となっています。特急列車としては、新大阪~和歌山・白浜・新宮間は特急くろしお号が、名古屋~新宮・紀伊勝浦間は特急南紀号が走行しています。今回は特急南紀号について、お得な乗車方法とともに紹介していきます。

特急南紀

特急南紀は、名古屋から新宮・紀伊勝浦間を結ぶ、キハ85系(左側の写真・1枚目の写真)により、1日4往復運行されています。8月のお盆期間中・年末年始等の多客期には臨時列車が2往復追加され、合計6往復の運行となります。

運行時間・停車駅の詳細は以下の時刻表をご参照ください↓

http://www.isetetu.co.jp/dia/nanki-mie.pdf (伊勢鉄道HPより。特急南紀・快速みえ時刻表)

なお、キハ85系も製造後30年以上が経過している車両もあるため、特急南紀・ひだ号用の新型車両HC85系が開発され現在試験運行を行っています。早ければ2022年のデビューとなる予定です(右側の写真・2枚目の写真)。ハイブリッド列車としては、国内初の120Km/h走行が行える車両となり、全席にコンセントがある等車両のグレードも上がるようです。

なお、現在走行しているキハ85系の特急南紀ですが、すべての座席にコンセントがありませんのでご注意下さい。ただし、Wi-FiはJR東海のフリーWi-Fiを車内で無料で使うことが出来ます(メールアドレスの登録が必要)。

特急南紀のお得な乗車方法

 

ここまで、熊野古道と特急南紀について簡単に説明してきましたが、ここからは特急南紀のお得な乗車方法についてご紹介します。

料金の詳細については、こちらのサイトに詳しく載っていますので併せてご覧ください↓

https://www.jr-group.jp/nanki-ryokin.html

この中から主な区間の料金を掲載すると(期間はすべて通常期指定席・大人片道の料金)、

名古屋→熊野市   普通車指定席  乗車券 3,860円+指定席特急料金 2,990円 =6,850円

名古屋→新宮    普通車指定席  乗車券 4,180円+指定席特急料金 3,210円 =7,390円

名古屋→紀伊勝浦  普通車指定席  乗車券 4,510円+指定席特急料金 3,210円 =7,720円

となり、往復の場合は一人当たり上記料金に×2の計算となります。

このため、名古屋から熊野市までは往復で13,700円、紀伊勝浦までは15,440円かかりますが、あるフリーきっぷを利用することにより、この費用非常に安くすることが出来ます。

それは、上のイラストにもありますが、「南紀・熊野古道フリーきっぷ」を利用することです。このきっぷを活用することにより、特急南紀の乗車料金を非常に安くすることが出来ます。

このフリーきっぷですが、伊勢路コースと中辺路コースの2つがあり、どちらも発駅からフリー区間までの特急南紀の普通車指定席+フリー区間内(伊勢路コース:三瀬谷~熊野市、中辺路コース:熊野市~紀伊勝浦)の特急を含む普通車自由席に有効期間内乗り放題+バスがフリー区間内乗り放題(伊勢路コース:三重交通(上の画像の青線の区間)、中辺路コース(熊野御坊南海バス・龍神自動車バス))の特典が付いています。また、どちらも提携施設で見せると割引等の特典が受けられます。このきっぷの詳細は以下のリンクをご参照下さい↓。

https://railway.jr-central.co.jp/tickets/nanki-kumanokodou/ (JR東海HPより)

ちなみに名古屋市内発だと、伊勢路コースが8,380円、中辺路コースが9,970円となります。このフリーきっぷのお得度を高めるためには、フリー区間内のなるべく遠い地点まで特急南紀に乗車することが重要となります。

このフリーきっぷの料金と、先ほど紹介した普通に乗車した場合の料金を比較すると、

 

・伊勢路コース 名古屋~熊野市(大人往復通常期)

特急南紀・普通乗車券+指定席特急券利用・・・13,700円

南紀・熊野古道フリーきっぷ伊勢路コース・・・ 8,380円

フリーきっぷ利用の場合、5,320円のお得

 

・中辺路コース 名古屋~紀伊勝浦(大人往復通常期)

特急南紀・普通乗車券+指定席特急券利用・・・15,440円

南紀・熊野古道フリーきっぷ伊勢路コース・・・ 9,970円

フリーきっぷ利用の場合、5,470円のお得

 

つまり、バスを一回も利用しなくても、このフリーきっぷを利用して特急南紀に乗車するだけでもこれだけの金額がお得になります。また、フリー区間内のバスは有効期間内乗り放題となるため、お得な金額はさらに大きくなります。

例えば、フリー区間内の熊野本宮大社へ行くとした場合の往復の料金で比較すると(特急南紀の利用は名古屋~新宮として計算)、

・特急南紀・普通乗車券+指定席特急券利用・・・14,780円

バス(熊野御坊南海バス、新宮~熊野本宮大社)・・・1,560円×2=3,120円

合計・・・17,900円

・南紀・熊野古道フリーきっぷ伊勢路コースの利用の場合・・・ 9,970円

フリーきっぷ利用の場合、7,930円のお得

となり、お得度は非常に高いといえます。

熊野本宮大社と美味しいスイーツのお店

最後に、熊野古道のことをすべて話すと非常に長くなるため、熊野古道の中心に位置する熊野本宮大社とこの地にオープンしたスイーツのお店について紹介し終わりたいと思います。

熊野本宮大社の歴史は、わかりやすいHPがありますのでリンクを貼っておきますので、そちらをご参照ください↓

http://www.hongutaisha.jp/digest/

ちなみに、熊野本宮大社近くにある大斎原(おおゆのはる)ですが、ここにある鳥居は高さが日本一の鳥居となります。

古くから多くの参拝客が訪れていた場所ですが、その関係もあるのか周辺には飲食店が比較的多くあります。今回はその中でも2020年にオープンしたお店について紹介します。

熊野本宮大社から徒歩約5~10分の場所に位置し、2020年4月にオープンしたchoux(シュー)というお店になります。

この熊野本宮大社のある地域が人口約500人強で高齢者が約4割を占める小さな地域であること、最寄りのケーキ屋までも車で一時間以上かかることから、この地域にもおいしいケーキ屋、地域に愛されるお店を作りたいとのことで、オーナーの矢倉実咲さんが多くの方々に支えられながらオープンしたお店です。

この記事を書いている2020年6月現在では完全予約制となっていますが、看板商品であるシュークリームは非常に美味しく、熊野本宮大社へお越しの際は一度訪れる価値はあるかと思います。詳細についてはinstagramとFacebookがありますので、そちらをご参照ください(QRコード掲載しておきます)↓

古くから訪れる人のことを魅了してやまない熊野古道。今回紹介した特急南紀のお得な乗車方法で、ぜひ一度訪れてみてください。