500円の快適空間、京阪プレミアムカー

前回の記事にも少しだけ書きましたが、2017年8月20日よりデビューした京阪電鉄のプレミアムカー。今回はこの車両について書いていこうと思います。

京阪電鉄プレミアムカー

京阪電鉄の正式名称は京阪電気鉄道と言い、1906(明治39)年に設立された非常に歴史のある会社です。その当時あった鉄道が現在の淀川西側にあった官営鉄道(現在のJR東海道本線)であったものの、運賃が非常に高かった(27銭=現在の価値でいうと2500~2700円位)ため、淀川の人や物の移動は上り12銭・下り10銭の蒸気船が主流でした。このため、淀川の東側にも鉄道を通そうと、渋沢栄一ら財界人によって鉄道が作られたのが始まりです。1910(明治43)年に大阪・天満橋~京都・五条(現在の清水五条)の間に路線が開業したのが始まりです。現在は大阪・淀屋橋~京都・出町柳までの路線となり運行されています。

前回の記事でも少し触れましたが、淀川南岸を走行する京阪電鉄は京都と大阪を結ぶ他の路線(東海道新幹線・東海道本線・阪急電鉄京都本線)と違い、直線的ではないやや大回りなルートを通っており、スピードで対抗するにはこれらの路線と比べやや不利な条件でした。このこともあり、速度よりも快適性を重視した車両が古くから開発されており、1954(昭和29)年には車内にテレビを搭載したテレビカー(下の画像↓)が運行を開始し、

その後も1995(平成7)年には特急車両に料金不要のダブルデッカー(2階建)車両(下の画像)が連結を開始する等、快適な車両が多く開発されてきました。ちなみに2階建車両に乗車券のみで乗れるのは全国でもこの京阪電鉄位ではないかと思います。

その後、2008(平成20)年の中之島線(天満橋~中之島)開業の約半年前に、京阪電鉄のシンボルマークやスローガンも一新され、車両の塗装もそれに合わせて一新されました。

そして、2017(平成29)年8月20日特急用の車両(8000系)車両に、京阪電鉄では史上初となる有料の座席指定車のプレミアムカーがデビューしました。プレアミムカーは京都側から6両目、大阪側からは3両目となります。外観と内装は以下の画像の様になっています↓

この、京阪電鉄プレミアムカ―の特徴について簡単に説明すると、

・京阪電鉄史上初の有料の座席指定車

・ドアが京阪電鉄史上初の1扉のみで、横1+2列の3列シート

・シートは約20度まで後ろにリクライニング可能

・各座席肘掛にコンセントあり

・荷棚丈夫にナノイーイオン発生装置(Panasonic製)あり

・車両にアテンダントが乗車

・プレミアムカ―のグッズ販売(車内限定扇子・ブックカバー等)あり(下の画像)↓

・大型の荷物を置く荷物置き場が車内端部にあり(空港へ行く列車とほぼ同程度の荷物置き場)

・無料でWi-Fi(KEIHAN FREE Wi-Fi)の利用が可能

・デッキは仕切りで仕切られており、デッキから車内の扉は無い

・車内にトイレ無し(京阪電鉄の車両でトイレの付いている車両はありません)

このような特徴になります。床も京都の枯山水を意識した床となっています(下の画像)↓

では、次に乗車方法について見ていきましょう。

プレミアムカーの料金・利用券の購入方法

ここではプレミアムカーの料金と利用券の購入方法について説明します。これまでにも述べたように、京阪電鉄のプレミアムカーは有料の座席指定車となります。乗車前にプレミアムカーの利用券を購入する必要があります。プレミアムカーの料金と、プレミアムカー利用券の2つの購入方法について紹介していきます。

プレミアムカーの料金

1乗車500円・・・大阪市内の駅(淀屋橋・北浜・天満橋・京橋)⇔京都市内の駅(中書島・丹波橋・七条・祇園四条・三条・出町柳)相互間

1乗車400円・・・樟葉または枚方市⇔京都市内の駅(中書島~出町柳)または大阪市内の駅(淀屋橋~京橋)相互間。大阪市内の駅間(淀屋橋~京橋間)または京都市内の駅間(中書島~出町柳間)のみの利用・・・1乗車400円

プレミアムカーの料金はおとな・こどもとも同額です。乗車にはプレミアムカー利用券だけでなく、乗車券も必要です。

プレミアムカー利用券の購入方法

1・駅のプレミアムカー利用券うりばで購入する

京阪電鉄の特急停車駅(淀屋橋・北浜・天満橋・京橋・枚方市・樟葉・中書島・丹波橋・七条・祇園四条・三条・出町柳)のインフォステーション(案内所)に上の写真の様なプレミアムカー券うりばが設置されています。こちらでプレミアムカーの利用券の購入が出来ます。全てのプレミアムカー券うりばが改札外(一部の駅で自動改札横の係員の改札がインフォステーション・プレミアムカー券うりばとなっている場合あり)に設置されており、改札内には設置されていませんので改札口を通る前に必ず購入して下さい。また、現在(2017年9月)のところ、きっぷの券売機でのプレミアムカー利用券の購入はできず、改札内にもプレミアムカー利用券の券売機はついていませんのでご注意ください。また、現金での購入のみとなります(交通系ICカードやクレジットカードでの支払いはできません)。

この場合は紙のプレミアムカー利用券のご利用となります。プレミアムカー利用券の発売は乗車になる14日前の午前10時から発車3分前までの発売です。

2・インターネットでパソコン・スマートフォンから予約する

プレミアムカー利用券の購入は特急停車駅での直接購入以外にも、インターネットからの予約・購入もできます。今回のプレミアムカーの導入に合わせ、京阪電鉄のHP内にプレミアムカーの座席の予約・購入が出来る「プレミアムカークラブ」のサイトがオープンしています(こちらのリンクを御参照下さい。https://premium-reservation.keihan.co.jp/sta/web/KaiinLogin.do)。

こちらのサイトは最初に会員登録(登録は無料・登録にメールアドレスとクレジットカードの番号が必要)が必要となりますが、登録後はこちらのサイトからプレミアムカーの予約・購入が出来ます。シートマップから好きな座席の位置の指定もできます。こちらは駅で購入の場合と異なり、登録したクレジットカードからの支払いとなります。こちらでは毎日午前5時~午前1時まで予約・購入が可能です。

なお、こちらで購入したプレミアムカーの利用券は紙ではなくチケットレスでの利用となります。アテンダントが確認に来られた場合は、「京阪プレミアムカークラブ」のネット列車指定券表示画面を呈示する事が必要です(プリントアウトした利用券では乗車できません)。スマートフォン・パソコンからの利用が可能です。京阪電鉄の特急停車駅だけでなく、改札内からでもどこからでも購入可能なので使い勝手は非常に良いと思います。

京阪電鉄プレミアムカークラブHP・・・https://premium-reservation.keihan.co.jp/sta/web/KaiinLogin.do

プレミアムカー利用券の発売は1.の場合と同様、乗車になる14日前の午前10時から発車3分前までの発売です。

なお、京阪電鉄の特急停車駅のプレミアムカー券うりばや、ホーム上には下の画像のような直近の列車のプレミアムカーの空席情報が出ていますので、直前の列車の購入にはこちらも御参照下さい(改札内での購入は2.の方法でのみ購入可能です)。

車内での購入も可能ですが、京阪電鉄の特急自体の停車駅が多く、乗客の入れ替わりも多い(有料の席と知らずに座られている方も多い)ので出来るだけ乗車前の購入をお勧めします。

プレミアムカーの楽しみ方・雑記

プレミアムカーの利用券を入手したら、いよいよプレミアムカーへの乗車となります。出町柳~淀屋橋まで全て乗車すると約55分ほどになりますが、車内で読書をする(読書灯はありませんが)、テーブル・電源コンセント・Wi-Fiを利用しパソコンでの作業をする、グループでの場合は席の向きを変え会話を楽しまれるのも良いかもしれません。車端部等にLCDの情報表示画面がありますので、それを見られるのも良いかと思います(ニュース等流れます)。

上の画像はプレミアムカーのシートマップとなります。文字がかなり見づらいですが、左から1列目(京都側)で右側が14列目(大阪側)となり、2人掛けの窓側がA席・1人掛けの窓側がC席となります。左から数えて2列目と3列目の間の大きな空間にドアがあります。このため1A・1B・2A・2Bの4席は独立した席のようになっています(その向いが荷物置き場となるため、1C・2C席はありません)。また3A席も車椅子対応の一人掛け座席となるため、3B席もありません。なお、2A・2B席は車椅子の方の利用が優先されるため、一般への販売は当日のみとなります。

山側(北側)がA席・海側(沿線から海は見えませんが・南側)が一人掛けのC席となります。淀川を見るのであればA席側が良いかと思います。沿線の京都競馬場やひらかたパークはC席側となります。なお、上の画像の黄色い枠で囲まれた1A・1B・2A・2B・3A・14A・14B席は背面のテーブルは無く、肘掛横の引き出し式のテーブルのみとなります(ドリンク・小物が置ける程度の小さなものです)。

あくまで私個人の意見ですが、3C等のデッキから近い席はドアも近く、デッキと通路の間のドアが無いため冬場は少し寒いのではないかと思います。また、LCDの情報表示画面も最も近い(京都方面行の場合)&最も遠い(大阪方面行の場合)座席となる為、少し見づらいのではと思います。また1A・1B・2A・2Bの席は隣に荷物置き場があり、荷物置き場の隣にアテンダントの待機場所があるため、人によっては落ち着かないと感じるかもしれません。このため個人の場合は、3~14列目側が良いかと思います。上の画像の濃いピンクの部分は窓柱となるため、こちらにかかる座席の場合は視界が少し遮られるかもしれません。進行方向にもよりますが、上記の点から中間の7~9列目あたりがベストな位置ではないかと思います。それぞれでベストな位置は違うかと思いますので、乗車しながら考えてみて下さい。

さいごに

京阪電鉄史上初となった有料の座席指定席車のプレミアムカー。まだデビューしたばかりで乗車はこれからという方も多いと思います。今回は書いた楽しみ方はあくまで一例となりますので、乗車してみて自分なりの楽しみ方を見つけていただければ幸いです。

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